2014年03月21日

第30回 リコピンフォーラム「リコピンサプリ−リコピン&オリーブ油」

第30回 『 リコピンサプリ−リコピン&オリーブ油 』

1. なぜ、リコピンサプリが注目されるのか
「寝ている間に勝手にダイエット」などと違法に宣伝していた「夜スリムトマ美ちゃん」というサプリメントがあります。このサプリは錠剤のため、オリーブオイル(油脂)は配合されていません。リコピン(カロテノイド)は脂溶性であり、吸収されるためには油脂が必要ですので「夜スリム・・・」ではリコピンを吸収できません。リコピンの吸収にはオリーブオイル(油脂成分)が必要であることはこのフォーラムで再三お伝えしている通りです。
さらに、「夜スリム・・・」は「デンプンと繊維質(難消化性デキストリン・還元麦芽糖・キャンドルブッシュ)」を主成分とし、それら成分での整腸改善や便通促進を期待し、錠剤で設計しているとわかります。そこにリコピンを配合しても、油脂はなく、リコピンの機能は生かされません。なぜ、リコピンを配合したのか、目的と設計根拠がまったく不自然です。
この企業では今回の行政処分を機に、設計目的、成分情報を消費者にきちんと説明する必要があるといえます。
さて、リコピンなど、カロテノイド成分は植物(野菜)の色をつくりますカロテノイドはβ-カロテン(ニンジン・カボチャ)がよく知られていますが、私たちの体内にあるいちばん多いカロテノイドはリコピンであることはあまり知られていません。そして、このリコピンの最大の機能は「抗酸化力、脂質代謝力」です。日焼け(=火傷)、がん、動脈硬化症、脂質代謝異常症など、病気の発症には活性酸素が関与していることがあります。日々の食生活で抗酸化力のある野菜(トマト・ブロッコリー・ニンニク・タマネギ・アスパラガスなど)を意識して摂り、動物油脂(飽和脂肪酸)を控えめにする、それが食生活の健康維持、予防医学ではもっとも留意するべきことです。米国では、一日の動物油脂(お肉)摂取量の25%程度を植物油脂に変えることで体内酸化を予防できると報告されています。そして、ジャンクフード・コンビニフード・ファストフードは動物油脂だけでなく、もっとも酸化しやすい低質油脂(パーム油など)、さらに合成油脂(トランス脂肪酸)も使われますので極力控えるようにしましょう。

2. 活性酸素とリコピン
現代社会は活性酸素があふれる社会です。オゾン層破壊による強い紫外線照射はじめ、電化製品(電磁波)や排気ガス、タバコ、合成洗剤、化粧品など。さらに酸素で生命活動エネルギーをつくる人間(哺乳類)は常に酸素を過剰にとりこみ、活性酸素から逃れることができません。ですから、活性酸素の被害、誘発を防御するライフスタイル(生活習慣)を意識することが大切になります。リコピンの抗酸化力と脂質代謝力に注目が高まり、リコピンを「配合した」サプリメントも増えています。ただ、「リコピンの機能(働き)はオリーブオイル(油脂)とセット」 であることを理解する必要があります。リコピンは日常の食品成分でもっとも活性酸素との反応力(抗酸化力;活性酸素消去力)が強いのですが、抗酸化機能を期待するためには毎日トマトを5個程度、油脂(オリーブオイル)とともに食べる必要があります。病気との関連でも、トマト5個分(リコピン20mg/Day)で一定の予防効果があるとの報告があります。トマトを毎日5個というのはちょっと大変ですから、良質な天然リコピンのサプリメントを摂るのがいいでしょう。この場合、リコピンの名称だけで選ぶことがないよう十分注意してください。リコピン(カロテノイド)がもつ機能を生かす製品設計がきちんとされているか」 が選択のカギです。ですから、「宣伝広告ではなく、製品情報を読む」必要があります。それがリコピンサプリを選ぶ第一のポイントです。特に、錠剤で設計される(オリーブ油を配合していない)製品はリコピンサプリメントといえませんので注意が必要です。
 
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3. リコピンサプリの 「ゴールデン・ルール(黄金律)」
リコピンを配合し、リコピンを看板(製品名)に宣伝する 「疑似リコピンサプリ」があります。話したように、リコピン(カロテノイド成分)は油脂に溶ける成分
ですから油脂(オリーブオイル)が必須成分です。地中海料理は 「トマト&オリーブオイル」 がベースです。また、トマトを食べるときもオリーブオイルやドレッシング、マヨネーズでいただくのが必須です。トマトジュースに油脂はありませんので、飲んでもリコピンは吸収されません水で分解されない植物(野菜)化学成分(フィトケミカル)がリコピン、カロテノイド成分の特徴であることを知っておいてください。
ですから、「リコピンを摂る」 サプリとして  「リコピン&オリーブオイル(油脂)」という基本設計は必須なのです。これは「リコピンサプリ」のゴールデン・ルール(黄金律)」であると知りましょう。そのため、オリーブオイル(液体)を配合できない 「錠剤」 で設計されたデンプン系・コラーゲン系 「疑似リコピンサプリ」 は、リコピンを配合してもリコピンを摂るサプリメントにはならないわけです。リコピンサプリの選び方としてこのゴールデン・ルールを知っていることが大切です。

このフォーラムの第8回〜13回で、リコピンサプリを選ぶポイントやリコピンサプリと疑似リコピンサプリについて解説していますので、あわせて確認してください。リコピンサプリとして設計されている製品はそれほど多くなく、リコピンを配合しただけの疑似リコピンサプリが多くなっています。

4. オリーブオイル(ω9系・一価不飽和脂肪酸)
油脂は酸化しやすいという性質があります。特に、植物油脂でもヤシ油、パーム油は動物油脂と同様の低質の油脂です。いずれも洗剤や石鹸など界面活性剤で利用され、一部が食物油脂で利用されています。そして、安価なサプリメントはこのパーム油を配合したものが多く、注意が必要です。パーム油は融点が高く(50〜60℃)、通常温度では動物油脂と同じく固型です。オリーブオイルなど植物油脂は融点が低く、通常温度では液体です。もちろん、動物油脂はコレステロールの生合成に必要ですが、同時に脂質代謝異常症にを増幅する脂質は動物油脂などの飽和脂肪酸であることは知っておいてください。飽和脂肪酸は活性酸素と結びつきやすい(酸化LDLコレステロール)のです。
また、ほとんどの植物油は「種の油」ですが、オリーブ油だけ「実の油」であること、オリーブ油は「生食で摂ることのできる植物油」であること、それがオリーブ油の大きな特徴です。また、成分のオレイン酸は必須脂肪酸ではありませんが、他の油脂と異なって腸管(小腸)で吸収されにくく、油膜をつくって便通を促進することがわかっています。ですから、「リコピン&オリーブオイル」のゴールデン・ルールで設計されている正しいリコピンサプリには、整腸や便通改善、ダイエット効果があります。そして、オリーブオイルのカロリーは他の植物油と同様でありながら脂肪(中性脂肪)になりにくいのです。オリーブオイルは朝食(パン)でもっと利用するべき油脂だといえます。バター、マーガリンよりもヘルシーです。
オリーブオイルは脂肪になりにくい、腸管潤滑・整腸作用がある、ビタミンEを多く含むなど
、健康と美容のために必須の天然油脂成分だといえるのです。

*オリーブオイル&リコピンのゴールデン・ルールに関し、第17回フォーラムでも解説していますのであわせて読んでください。

5. リコピン(カロテノイド成分)を健康に生かす
リコピンの名称をつけた「疑似リコピンサプリ」の問題を少しお話しします。大手トマト食品企業も「疑似リコピンサプリ」を販売していて、これは大変困った問題だと思っています。この企業では正統派リコピンサプリを販売しています。そして、リコピンはオリーブオイルと一緒に摂ることで吸収されると学術情報(研究結果)ページで公表しています。それによると、オリーブオイルがあることでリコピンの吸収が高まる(4倍以上)としていますその一方、オリーブオイルを配合せずに錠剤で設計し、主成分はコラーゲン(たんぱく質)であるというサプリにリコピンを冠した 「疑似リコピンサプリ」を販売しているのですまったく矛盾した企業行動だと思うわけです。自社の正統派リコピンサプリをきちんと消費者に啓蒙せず「疑似リコピンサプリ」を宣伝しているというトマト食品企業です。この企業は健康、予防医学としてリコピンの学術情報を消費者に啓蒙すべき社会的責任があるといっていいと思うわけです。そうした啓蒙活動によって「夜スリムトマ美ちゃん」の違法宣伝にも消費者がリコピンを正しく理解し、冷静な判断をできるようになるからです。
なお、この企業の「正統派リコピンサプリ」はゴールデン・ルールに従って設計され、信頼できるリコピンサプリだといえるでしょう。リコピンを冠しただけの「疑似リコピンサプリ」はリコピンを摂るための製品設計がなされていないわけです。植物酵素を配合してみたり、デンプン(デキストリン)やコラーゲンを配合してみたり、ビタミンを配合してみたり・・・リコピンを摂るための設計根拠が見いだせません。単に多成分を配合しただけという、サプリメントとして意味がありません。あたかも日々の食生活をないがしろにして、サプリメントから栄養摂取を推奨しているかのようです。
サプリメントは「栄養補助食品」それをもう一度考えておきたいわけです。日々の食生活はじめ、ライフスタイルを点検し、それを補うために適切なサプリメントを補助食品として利用する、その視点がサプリメント選びに必要です。ライフスタイルに必要な栄養機能を補強するサプリメントの本質を忘れず、宣伝広告よりも製品情報をしっかり読み、必要なサプリメントを選んでいただきたいと思います。
                                              (第30回 完)



posted by 高原裕一 at 19:33| サプリメント&健康食品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月23日

第29回 リコピンフォーラム 「リコピンダイエット−不当表示広告と情報提供」

第29回 『 リコピンダイエット−不当表示広告と情報提供 』

「東京くらしねっと」
(東京都消費者生活総合センター)という生活情報誌があり、2月号は「私たちのくらしと景品表示法」の特集です。今回、ホテル・レストランの食材偽装事件、ダイエットサプリメントの不当表示事件に関連し、この景品表示法について考えたいと思います。


1. 消費者庁の行政処分『 寝ている間に勝手にダイエット 』 −不当表示
 
昨年12月5日、消費者庁は 『寝ている間に勝手にダイエット』 と宣伝広告したダイエットサプリ(夜スリムトマ美ちゃん)の販売企業に対し、『@実際より著しく優良であると示すもので、景品表示法に違反することを一般消費者に周知徹底することA再発防止策を講じ、役員および従業員に周知徹底すること。B今後、合理的根拠もなく同様の宣伝広告は行わないこと』という、大変厳しい措置命令(行政処分)を出しました。措置命令は行政処分で、行政指導より厳しい警告となります。
この企業ではデンプン(デキストリンなど)を主成分とするサプリメントにリコピンを配合し、デンプンサプリとしてでなく、リコピンサプリとして消費者に広告宣伝し、「夜寝る前に飲めば痩せる」と合理的根拠もなく表示していたわけです。このフォーラムでも指摘していましたが、この不当表示への改善命令(行政処分)によって、この製品の設計と情報提供(宣伝広告)という二つの面からこのサプリメントの問題点が浮きぼりになりました
「ダイエット」は魔法の言葉ではなく、健康、ウエルネスと同様の意味をもつ言葉です。特に若い女性はダイエット=スマートになる・スタイルがよくなる・痩せるというように理解しがちですが、ダイエットはダイエタリー、すなわち「食生活を通じた健康づくり」という意味があることを改めて確認していただきたいと思うわけです。

第8回〜13回のリコピンフォーラムに詳説。このデンプン(デキストリン)サプリメント(夜スリムトマ美ちゃん)について第9回、第13回で解説、評価している。

2. 景品表示法−優良誤認表示 
景品表示法は消費者を保護するための法律です。日常、私たちは商品に表示されている情報を信頼して購入します。ですから、景品表示法はこの表示(情報)に、ウソ、過大表現などの消費者を騙すような表示を禁止しているのです。これは当然なのですが、しかし、今回のデンプンサプリ事件のように法に違反しても販売する企業があるわけです。
この表示は、商品を販売する企業が消費者を勧誘する宣伝広告やサービス、そして品質、機能など、業責任として消費者に伝え、正しく判断してもらうという役割があります。それに対し、「お客様の言葉」、あるいは「体験談」というのは、その商品に好意的な人の言葉であり、非好意的な人の言葉は掲載されないわけです。ですから、その情報には公平さ、客観性がありません。企業に都合のよい情報だけを流すわけですから、宣伝広告と同じです。
今回のデンプンサプリ(夜スリムトマ美ちゃん)は「優良誤認表示」に該当し、もっとも違反の程度が重いわけです。これは、実際の品質より著しく優良と表示した情報(宣伝広告)が事実ではないこと、その事実ではない情報を消費者に提供(宣伝広告)し、販売していたとされたわけです。
健康食品や医薬品の情報というのは、使用原材料名だけでなく、成分や期待される効果、安全性、学術情報などを含んでいます。それは、冒頭に述べましたが、消費者が製品を買うときに判断する、意思決定するために必要な情報だからです。ですから、今回の命令で示されたように、根拠のない情報を事実かのように宣伝広告すると、消費者の判断、意思決定が歪められ、正しく判断できません。食品、医薬品ではそれが健康被害につながることもあります。すなわち、消費者がそうした健康被害にあわないよう、根拠のない情報を流さないように、消費者庁がこの企業に強く警告(命令;行政処分)したということです。
このダイエットサプリ(デンプンサプリ)事件を起こした企業の、こうしたお客様(消費者)への姿勢が、健康食品全体のイメージになる懸念もありますので、大変残念な事件だといわざるをえません。消費者として、健康のためにだからこそ、正しいサプリメント選びをしていただきたいと思うわけです。

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3. 有利誤認表示
「優良誤認表示」は、その表示を企業が意識的にか(故意)、間違ったかに関係なく、「表示自体」が不当表示なのかどうかが問題になります。それに対し、「有利誤認表示」は、誤認されるかどうかが不当表示の判断要件になっています。例えば、『冷凍食品、今だけ半額』と表示した商品コーナーに、冷凍食品以外の商品が混在しているなどが例示されます。これは消費者の勘違いや誤認を利用して販売することになりかねません。ただ、一般に誤認しないと判断できるときは不当表示にはなりません。
この他、二重価格表示も有利誤認表示となる場合があります。二重価格表示は私たちが日常よく目にしているわけですが、この場合、過去2ヶ月で1ヶ月以上実際に販売されていた価格なのかどうか調査し、判断されています。そうした事実もなく、いきなり「通常価格5,000円が2,500円」などと表示したときは有利誤認表示とされ、不当表示になります。

4. 食材偽装事件
大阪のホテルレストランから始まった食材偽装事件は、その後一流といわれるホテル、百貨店などのレストランでも同様であることが明らかになりました。車エビ⇒ブラックタイガー、九条ネギ⇒普通のネギ、牛ステーキ⇒牛脂を注入した加工肉という事実が明るみになりました。また、欧州産⇒中国産という産地表示の偽装も明らかになりました。これらは堂々と写真入りで表示していたりしますので驚きました。一般の人に見分けは難しいものですが、車エビと表示して勧誘し、実際はブラックタイガーをだすレストランでは消費者を騙しているといっていいでしょう。よほどの食通でなければ味覚で判別するのも難しいことや、車エビの価格を基本に料金設定していることもあるでしょう。レストラン側は偽装ではなく、「誤表示」であると弁明したりしましたが、車エビという表示、価格を信頼して注文していますので、これは詐欺といってもいいほどの出来事だと思われます。実際に、一部料金の返金がなされています。これらも不当表示(優良誤認表示)といえるわけです。

5. 宣伝広告と情報提供
一般に、宣伝広告というのは直接的に消費者を勧誘する、販売目的の情報です。ですから、購入してもらうための情報として加工され、つくられた情報です。今回のデンプンサプリ事件も同様ですが、美辞麗句、過大な飾り言葉が多用されることがあるわけです。それに対し、製品の情報提供は、直接的に販売目的でなく、加工された情報ではありません。景品表示法などの法に従って、商品の原材料や品質、産地、安全性など、ありのままの事実を消費者に伝える情報です。医薬品の情報は宣伝広告ではなく情報提供です。しかし、食品では医薬品ほど高い健康被害リスクが考えにくいため、宣伝広告が認められているわけです。
今回のリコピンダイエットをうたったデンプンサプリメント(夜スリムトマ美ちゃん)の場合は、情報提供がサイトの下部に小さく表示されていて、事実とは異なる宣伝広告を情報加工し、販売目的で過剰に発信していたわけです。私たちは宣伝広告でイメージをつくりあげることが多いのですが、特に、食品と医薬品の二つは口から体内に入るため、健康に直接的に関わります。ですから、宣伝広告より製品の情報提供が重要になります。しっかり読んで理解して購入するようにしたいものです。健康のために購入した食品で逆に健康被害にあうということがないよう、この製品情報には常日頃から留意することが何より大切なことです。
                                          (第29回 完)


posted by 高原裕一 at 13:51| サプリメント&健康食品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月02日

第26回 リコピンフォーラム 「リコピンLyc-O-Mato科学・技術セミナー(3)」

第26回 『 リコピンLyc-O-Mato科学・技術セミナー(3)』

1. 米国FDAが唯一認めるリコピンエキス
さて、今回は品質に関連する研究報告です。リコピンは食品ですから、まず「安全、安心できる品質」が第一に問題となります。リコピンエキスは天然トマト6トン(t)から1トンのトマトペースト、そこから0.3トンのリコピンエキス粉末ができるとされます。ライコマート(Lyc-O-Mato)は米国FDAが唯一承認したリコピンエキスですが、ライコレッド社はFDAの基準を超える自主基準を定める世界No1リコピンメーカーです。(cf.  残留農薬:FDA基準25ppm以下 ⇒ ライコレッド社基準3ppm以下)
リコピンエキスの製造は@トマトを砕いてパルク化工程 A脱酸素化工程 B乾燥化工程などがありますが、この過程でリコピンも酸化分解されて、トマトに含まれるリコピンの半量程度しか最終的にはエキス化できません。ライコレッド社はトマトに含まれるリコピンを安全で効率よくエキス化する独自の先端技術(米国・EU特許技術)をもっています。この技術によってリコピンの酸化分解を抑制し、高品質なリコピンエキスを抽出・製造しています。そのため、ライコレッド社はトマトの種子の選別から最終エキス製品まで一貫した技術工程を確立し、トマト1トンから1kgのリコピンエキスを製造しています。残留農薬も2ppm以下となっており、FDA基準よりさらに厳しい品質管理がなされています。

2. リコピンエキスの安全性と製造技術
リコピンエキスを抽出するために塩素系薬物を溶媒にしてエキス収量を高めている企業が多いのですが、ライコレッド社は酢酸エステルを溶媒に用いて、安全性の確保、リコピンの酸化分解を抑制しています。そうした技術の蓄積があって、FDAが唯一承認するリコピンエキスが生まれているわけです。
例えば、食品として市販される中国産リコピンエキス、インド産リコピンエキス4種の分析結果で、残留農薬がいずれもライコマートの10倍以上、残留溶媒は100倍などという、品質管理が疑問とさえいえるリコピンエキスがあるわけです。また、リコピンを二酸化炭素(CO2)や塩素系溶媒で抽出するメーカーが多いことも共通しています。さらに、安全性試験、毒性試験も行われていない(公表されているデータがない)など、品質管理面で大きな違があるのです。
FDAの基準をクリアするためには酢酸エステルによる抽出技術の確立が必要です。また、安全性とともにリコピンエキスの細粒化技術も必要です。ライコマートは粒子径が3ミクロンという基準値であり、60~120ミクロンの中国産やインド産リコピンと大きく異なっています。このことはリコピンが吸収されるか、体内で利用できるか(バイオ・アベイラビリティ;体内利用率)に直結し、極めて重要な問題になっています。一般には60ミクロン以上は体内利用できないとされているためです。
こうした観点を前提にしたとき、日本ではライコマートのほかに中国産、インド産リコピンが極めて低価格で販売されていますが、米国には中国産、インド産のリコピンはありません。FDAの品質基準をクリアできないためです。
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3. リコピンの活性メカニズム
リコピンはフィトエン・フィトフルエン(同じカロテノイド成分)との相乗作用で活性化すことがわかっています。すなわち、リコピンだけではほとんど活性化しないということです。ですから、
リコピンの配合量だけを高めても意味はなく、フィトエン・フィトフルエンを同時に配合する必要があるのです。ライコレッド社の研究では、リコピン:フィトエン+フィトフルエンの配合比が1:1で最も活性が高まることが臨床的に確認されています。(皮膚の紫外線による紅班形成の防御研究、1回15mg×2回 1日30mg服用)

4. 病気予防を考えたカロテノイドバランス
ライコレッド社では、A 心・血管系病 B 皮膚系病 C 男性系病 D 抗酸化ストレス防御に分類して、リコピンとカロテノイド成分の活性化、すなわちその配合バランスの研究を進めています。
A 心・血管系(血圧)・・・・・リコピン:フィトステロールを1:1とし、+ビタミンE+β-カロテン+フィトエン+フィトフルエン
B 皮膚系(紅班)・・・・・・・・リコピン:フィトエン+フィトフルエンを1:1とし、+ビタミンE+β-カロテン
C 男性系(前立腺)・・・・・・リコピン:ビタミンEを1:1とし、+フィトエン+フィトフルエン+βカロテン+フィトステロール
D 抗酸化ストレス防御・・・リコピン:ビタミンE:フィトエン+フィトフルエンを1:1:1とし、+β-カロテン
この配合比の研究は、最もリコピン活性が高まり、予防効果につながると考えられるカロテノイドバランスです。

5. Lyc-O-Matoリコピンの特長
@ライコマートリコピンは、米国FDAが食品成分で唯一認可しているリコピンエキスである
Aバイオ・アベイラビリティ(体内利用率)が他社製品より30%以上高い
Bリコピンの活性を高めるトマト成分フィトエン、フィトフルエン、ビタミンEを含む複合エキスである
C塩素系溶媒を使用せずに抽出するため、安全性が極めて高い製品である
D安全性試験と毒性試験を適切に実施し、品質データが蓄積され、公表されている

以上、2013年のライコマートリコピンセミナーを3回にわたって報告してきました。
昨年12月初旬、リコピンを配合した「夜飲めば朝ダイエットする」と宣伝する、若い女性に有名なデキストリンサプリメントが消費者庁の是正勧告(行政処分;過大広告)を受けました。リコピンは貴重な天然カロテノイド成分であり、ダイエットに役立つ成分です。しかし、リコピンだけではその機能が働かないこと、他のカロテノイド成分や油性成分が活性化に必要であることフォーラムでも再三お伝えしてきました。リコピンは天然薬物に最も近い食品成分(カロテノイド)といってもいいと思いますが、それを健康に役立てるために、製品設計が極めて重要になるわけです。今回、
消費者庁から是正勧告を受けた疑似リコピンサプリ(すなわちデキストリンサプリメント)は、消費者が最も必要な情報であるデキストリン(デンプン繊維質成分)に関してまったく情報提供せず、一部配合したリコピンだけ根拠もなく過大に宣伝していたわけです。その企業姿勢には問題があるといわねばなりません。リコピンスペシャリストとして私も大変残念な事件だと思っています。
                                             (第26回 完)
                                                 (第26回 完)
posted by 高原裕一 at 10:20| サプリメント&健康食品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月24日

第25回 リコピンフォーラム 「リコピンLyc-O-Mato科学・技術セミナー(2)」

第25回 『 リコピンLyc-O-Mato科学・技術セミナー(2)』

引き続き、セミナーでの心血管系の病気予防に関連する研究について報告します。

1. カロテノイド成分と予防医学
イスラエルのベングリオン大学・Yoav Sharoni教授からは、日本とヨーロッパの注目すべき研究報告がありました。 
日本の3,061人の大規模なコホート研究において、カロテノイドを多く含む食事をしている人は心血管系イベントの発症も低いという報告がありました。心血管系イベントの基礎疾患の代表は高血圧です。ただ、高血圧症の半数の人は血圧がコントロールできていないことが日本の学会でも報告されています。ですから、食事からのカロテノイド摂取は高血圧症の管理にも役立つといえるでしょう。
血液中のα-カロテン量が低い人は0.17%の人が心血管系イベントを発症し、血液中のα-カロテン量が高い人はそれが0.11%、同様にΒ-カロテンでは0.97%と0.43%、リコピンでは0.37%と0.26%というように、総じて血液中のカロテノイド量が高い人は心血管系イベントを発症する率が低いわけです。

先日、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實先生がテレビの放送で、食品中のカロテノイドを意識した毎日の食生活が大切なことであり、それが動脈硬化の予防につながると強調されていました。
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2. リコピンの酸化LDL抑制効果
また、ヨーロッパの10カ国の研究(EURAMIC研究では、心筋梗塞後の脂肪組織検査による結果から、リコピンのイベント発症抑制効果を確認しています。これによると、α-カロテンの摂りすぎはかえってイベントを高め、Β-カロテンは20%低下させ、リコピンでは50%以上低下させたと報告されています。特に、酸化LDLは内包を活性化し、平滑筋を増殖させ、マクロファージを泡沫化させて動脈硬化を促進します。リコピンはそうした酸化LDLの合成を抑制することが報告されています。
酸化LDLは、健康な人を100としたとき、糖尿病で130、冠状動脈硬化で200などと高く、高脂肪食はこの酸化LDL化を促進することもわかっています。そうした酸化LDL化の予防が高血圧をはじめ、心血管系イベントの抑制につながるため、リコピンによる予防効果が注目されています。
血圧は120(収縮期)−80(拡張期)が正常値とされ、140−90が第1ステージ、160−100が第2ステージとして分類されています。そして、140未満−90未満は前ステージであり、この数値の予防が大きな課題となっているわけです。この予防でリコピンが注目され、リコピンでこの範囲をコントロールできるかどうか、効果がプラセボとのクロスオーバー試験で示されています。

クロスオーバー試験・・・プラセボを服用後リコピン服用に変えたときの結果、リコピン服用後プラセボに変えたときの結果との間に関連性が認められること。いずれも、リコピンの服用で血圧は低下した。

このときリコピン摂取による血液中の酸化LDLの合成低下が確認されています(一日量12mg以上の服用で差が認められた)。ただ、2ヶ月以上の服用が必要とされています。現在、高血圧症の治療は半数の人がコントロールされていないという現状があり、特に140−90の治療戦略(予防)が急務となっているため、天然リコピンの摂取に大きな期待がもたれていることが示されました。以前、カロテノイド成分は天然の成分でもっとも薬に近いことをお伝えしましたが、カロテノイド成分の代表、リコピンは世界的に、予防医学の分野でも大きな注目を集めるようになっているのです。
                                           (第25回 完)


posted by 高原裕一 at 14:42| サプリメント&健康食品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月03日

第24回 リコピンフォーラム 「リコピンLyc-O-Mato科学・技術セミナー(1)」

第24回 『 リコピンLyc-O-Mato科学・技術セミナー (1)』

10/24、世界最大のリコピンメーカー、ライコレッド社の「第10回リコピンLyc-O-Mato科学・技術セミナー」が開催されました。昨年に引き続いて私も参加しましたので、今回から3回にわたって概要を報告します。ライコレッド社はトマトのカロテノイド成分であるリコピンの機能性に注目し、早くからリコピン研究を進めてきたリコピン世界No1企業です。その研究から生まれた、もっとも効果的なリコピンエキスLyc-O-Matoを世界の名だたる食品企業(スターバックス社、デルモンテ社他)に供給しています。世界の大学や研究機関と数多く共同研究を進めており、今回のセミナーでも注目される報告がありました。

1. 天然成分(野菜)の効果
多くの天然成分を含む
野菜などは、Aという機能成分が働くためにそれを助けるBという成分が含まれることを知っている必要があります。漢方薬も天然物(薬用植物)の組み合わせですから同様です。漢方薬は薬用植物に含まれる天然成分の集合体で、一つの薬用植物に含まれる成分も10、20・・・と実に多いわけです。そうした成分を含んだ薬用植物が5種類、10種類集まったものが一つの漢方薬になっています。代表的漢方薬の 「葛根湯(かっこんとう)」は7種の薬用植物で構成された一つの薬ということになります。そして、7種の薬用植物それぞれが10成分含むとすれば70成分(7×10)になります。この多成分系というのが漢方薬の特長でもあり、その多成分の相互作用、相乗作用で一つの漢方薬の効果が発現します。そして、「葛根湯」は葛(くず)の根に含まれる薬用成分(カッコン)が主成分、そのカッコンの機能を役立てるためには他成分が必要なのです。
天然物(薬でも、食品でも)は多くの成分が協力しあって機能を発揮するのが共通しています。それに対して、新しく人工合成された物質(薬・食品添加物・化粧品など)では、たった一つの成分(合成成分)であることが共通しています。
リコピンはトマトに含まれる天然成分の一つ(カロテノイド)です。ところが、リコピンの機能(抗酸化機能や脂質代謝調整機能)はリコピンだけでは働かないこともわかっています。トマトに含まれる他のカロテノイド成分(フィトエンやフィトフルエン、β-カロテン、フィトフルエン、フィトステロール)やビタミンEがあって初めてリコピンのもつ機能が働くわけです。
これは、トマトにリコピン以外にもカロテノイド成分が含まれ、そうした成分もリコピンが働くために必要な成分であるということです。ですから、天然成分では漢方薬と同じ考え方が必要です。ビタミンCやEも(一つの成分)、体やお肌にいいからとそれだけたくさん摂っても意味はないわけです。このことは(以前もこのフォーラムでお話しましたが)、トマトをサラダで生食してもリコピンはほとんど吸収されないことに関係します。リコピンは油脂成分(オリーブオイル)があって初めて分解、吸収され、機能を発揮するからです。特にリコピンサプリメントの製品設計では、リコピンが吸収され、機能を発揮できる製品設計がもっとも大切であるといえます。
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2. 酸化ストレスとリコピンの抗酸化力
今回の科学・技術セミナーではこのフォーラムで何度もふれているリコピンの単独摂取と「リコピンフィトエン・フィトフルエン・β-カロテン・フィトステロール」の複合リコピンの吸収力の違いについても発表がありました。佐藤充克先生(信州大教授)から発表されたLyc-O-MatoリコピンのDNA(遺伝子)損傷の予防効果脂質代謝改善を通じた肥満予防効果の報告です。酸化ストレス、特に紫外線や放射線、激しい運動によって体内では活性酸素が誘発され、DNAやたんぱく質、脂質を変性させますが、Lyc-O-Matoリコピンがその損傷を抑制しているという研究報告です。

1)14歳〜46歳の15人を対象に、リコピン15mgを摂取後、自転車で20分運動した後の尿中8-oxo-dG(酸化ストレスの指標)に関連する報告です。DNA(遺伝子)は一日50万回も変異して自己修復されますが、紫外線や放射線による酸化ストレスによって体内に8-oxo-dGという酸化物が生じます。この8-oxo-dGという酸化物は血液中で代謝されず、そのまま尿として排出される物質です。そのため、酸化ストレスの程度を示す指標(マーカー)とされています。
今回の研究報告では、リコピンを摂取してから自転車で20分運動した後、尿中の8-oxo-dGが極めて低値であったこと、リコピンを摂らない人は高値であったことにより、Lyc-O-Matoリコピンが体内の酸化ストレスを防御していることが示唆されています。

2)13-oxo-ODA(京大・河田教授らの研究)がPPARα(ピーパー)を活性化させることが報告されました。PPARαは脂質代謝を調節していますが、このPPARαが活性化することで酸化ストレスを防御し、中性脂肪(トリグリセリド)を低下させているという報告です。ただ、このPPARαという物質はトマトそのものに含まれず、トマトジュース、トマトペースト、トマトエキスなど、トマトの加工過程で生成される物質です。Lyc-O-Matoリコピンに活性化されたPPARαが豊富に含まれていることが確認されています。

3)リコピンが精子のDNA断裂を予防するという最新報告です。精子は非常に酸化ストレスに弱いのですが、近年、精子の減少による不妊が大きく取り上げられています。精子数500万未満(1ccあたり)の30人を対象にした研究で、リコピンの服用によって20人に精子増加が認められ、そのうち16人は平均2,200万(4倍)に増加したこと、精子の運動能力が25%以上高まったこと、精子の形態も改善したことなどが報告されました。この研究から、リコピンが精子のDNA断裂を予防していると考えられること、日本人は欧米人に比べ、体内のリコピン量が少なく、リコピンの効果がさらに高まることが示唆されています。 

これら研究は、複合リコピン(リコピンフィトエン・フィトフルエン・β-カロテン・フィトステロール・ビタミンE)であるLyc-O-Matoリコピンの研究です。リコピン単独ではこの結果は示されていません。
                                           (第24回 完)



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2013年10月15日

第22回 リコピンフォーラム 「リコピンの抗酸化力と酸化ストレス」

第22回 『 リコピンの抗酸化力と酸化ストレス 』

酸化ストレスについてお話します。人間も、鉄も、活性酸素には勝てません。生命活動には酸素が必要ですが、同時に酸素との戦いの歴史でもあります。例えば、老化には活性酸素が大きな影響を与え、病気も酸素との関連がわかっています。


1. 酸化ストレスと抗酸化
リコピンには天然物でもっとも強い抗酸化力があることをお話しました。野菜(植物)の天然カロテノイドは抗酸化力が強く、食生活でも意識して摂るようにしたいものです。抗酸化力とは、文字通り、酸化ストレスに対する細胞の抵抗力をいいます。お肌の紫外線ストレスは活性酸素による攻撃ですが、それがシミやシワとなって残るわけです。
それと戦っているのが美白事件でも有名になったメラニン(色素)です。ですからメラニンは活性酸素(酸化ストレス)の攻撃に対抗、防御しているわけです。紫外線ストレスに弱い人、すなわちメラニンがあまりつくられない人(チロシナーゼ活性が低い)はすぐに皮膚が赤くなります。赤くなるのは酸化された結果です。美白成分はメラニンを産生するチロシナーゼ活性を阻害し、メラニンの働きを抑えますので、この機会に考えてみる必要があるでしょう。
私たちは、酸素を使って食べた栄養素を生命活動エネルギーに変えています。エネルギー源となるATP(アデノシン3リン酸)は食べた栄養素が酸素で燃やされ、細胞のミトコンドリアで合成されています。ですから生きるために酸素が必要であるのは、この生命活動エネルギーをつくるために酸素が必要であるということになります。ほかにも酸素はさまざまな生化学反応に関与しています。
ところが、この酸素が必要以上に体内にあって(およそ2%以上過剰)、その一部が体に害を与える悪玉酸素、すなわち活性酸素に変わります。活性酸素はフリーラジカルという、電子を失って不安定になっている酸素のことです。フリーラジカルは不安定ですから、安定しようとして他の細胞の電子を奪い(攻撃し)、酸化させてその細胞を傷つけます。このとき、体が(細胞)がフリーラジカルに攻撃されないように、いわば身代わりとして活性酸素に電子を渡す物質があります。それが抗酸化物質とよばれるものです。抗酸化物質はビタミンCやEが有名ですが、活性酸素が発生したときビタミンCやEが自らの電子を活性酸素に渡し、その結果、細胞は活性酸素の攻撃からまぬがれるわけです。このとき、電子を活性酸素に渡したビタミンは酸化してしまいます。この身代わりになってくれるビタミンCやE、すなわち抗酸化物質が不足すると、活性酸素は細胞から電子を奪う(細胞を攻撃して酸化させる)わけです。その結果、細胞や遺伝子は酸化されて傷つき、病気や老化を促進することにつながるわけです。
こうした身代わりとなって働く、すなわち
抗酸化力をもつ成分はビタミンCやEのほか、リコピンやルテイン、アスタキサンチン、カテキン、クロロゲン、α-リポ酸などがあります。この天然物質成分の働きが活性酸素の中和力(消去力・抗酸化力)といわれる機能成分です。

2. フリーラジカル(活性酸素)の誘発
人間をはじめ、酸素を使って生きる生物は常に活性酸素の攻撃にさらされています。活性酸素との戦いは、酸素を利用して生命活動エネルギーをつくる生物の宿命といえ、逃れることができません。
活性酸素を誘発しにくい生活環境や食生活に心がけることが大切になるわけです。
私たちの体では、酸素によってさまざまの生化学反応(分解・合成・代謝・排泄など)が起こっています。酸素はそうした生化学反応で1個の電子を失って(本来、電子は2個のペア)、不安定なフリーラジカル(活性酸素)という過激分子になるものがあります。活性酸素は白血球など、ウイルスや細菌などの外敵を攻撃するために必要ですが、過剰に産生されると体をも攻撃するようになります。そして、現代社会は活性酸素の誘発要因の多い社会だということに留意する必要があります。
特に、活性酸素は脂質成分と結びつきやすく、血管で過酸化脂質(酸化LDL)を形成し、動脈硬化を促進します。また、酸素と血液が多い心臓や脳で活性酸素が産生されやすく、循環器疾患の発症原因に関係しているとされています。
このように、活性酸素に攻撃されることが酸化ストレスにさらされているといえるのですが、この活性酸素による細胞の酸化によって老化が促進されたり、病気の誘発にもつながっているわけです。
エネルギー源となるATPの合成にはコエンザイムQ10(補酵素)が必須なのですが、ATPの合成には活性酸素が生じ、コエンザイムQ10がその活性酸素を中和しています。また、さまざまな代謝でも活性酸素が生じたり、感染症など炎症性疾患や紫外線、放射線、排気ガス、タバコ、電子機器、お酒、ストレスなどからも活性酸素が誘発されます。
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3. 老化、病気とフリーラジカル(活性酸素)
老化、寿命は生まれたときから遺伝子で決まっているという考え方があります。もっとも、その説でも人間は125歳まで生きることができるとされます。例えば80歳まで生きれば、本来125歳までの寿命のうち45歳早死ということです。人間の細胞分裂は生まれてからおよそ50回程度といわれていますが、加齢とともに減っていきます。分裂するたびにDNAのテロメアとよばれる尻尾のようなところがだんだんと切れていき、最後は細胞分裂できなくなってしまう、それが生物としての死になるのです。
80歳が早死とすれば、老化が促進された結果ということになります。この老化促進はフリーラジカル(活性酸素)が大きな原因になっているといわれます。老化は個人差も大きいのですが、脳血管系疾患をはじめ、炎症性疾患は体内で活性酸素を誘発することがわかっています。そして、がんも活性酸素との関係が指摘されており、現在、がん治療でもこの活性酸素防御の視点で研究が進められています。私たちが酸素を使って生きている以上、活性酸素から逃れられないのですが、食生活や生活環境を見直すことで活性酸素の被害、すなわち酸化ストレスを防御(抗酸化)することができます。この抗酸化生活を意識し、できるだけ若々しく、瑞々しくいられる時間を延ばしたいものです。

4. フリーラジカル(活性酸素)の防御−酸化ストレスの防御
活性酸素は電子を1個失った不安定な酸素です。この不安定な酸素分子は安定するために他の細胞から電子を奪い、その細胞を酸化させます。体にはSODやカタラーゼという酵素があり、活性酸素を中和・消去していますが、あまりに多くの活性酸素は中和しきれないわけです。このとき、ビタミンCやEがあるとビタミンの電子を活性酸素に渡し、活性酸素を中和します(ビタミンは酸化します)。それによって体(細胞)が活性酸素の攻撃から守られる(酸化されない)わけです。
日常生活では、病気(特に炎症性疾患)にかかりにくい健康維持が大切です。生活環境(排気ガス、大気汚染、紫外線、タバコ、電子機器)からの防御にも留意が必要です。食生活では野菜を中心とし、ビタミンやミネラル、リコピンなど栄養機能成分をしっかり摂取する心がけが大切です。
特に、ジャンクフード、コンビニフードはやめましょう。野菜のビタミン、ミネラルをしっかり摂取するのがまず第一です。今日、野菜の栄養価は低下していますから、これまでの2倍食べることを意識しましょう。とにかく、現代はビタミン、ミネラル不足が顕著なのです。野菜でしっかりビタミン、ミネラルを補給する意識をもちましょう。ビタミン、ミネラルは炭水化物、脂質、たんぱく質(3大栄養素)を栄養にする必須の機能成分だということを忘れないでくださいどうしても不足しがちな人はサプリメントで補給する必要があります。これは必ず天然、良質のサプリメントであることです。500円、1,000円といった人工合成サプリメントはNGです。それは、人工添加物と同等といってもいいからです。
トマトリコピンは天然の抗酸化成分です。天然カロテノイドの多くが抗酸化力に優れていますが、リコピンはもっとも強い天然の抗酸化成分だと覚えておいてください。また、ビタミンCは水溶性ですから少なくとも3時間ごとに補給しましょう。果物だけでなく、お茶(グリーンティ)は手軽なビタミンC補給になります。ビタミンEはリコピン同様に脂溶性ですから、一日のどこかで意識して補給すればいいでしょう。アーモンド、ナッツ類はビタミンEが豊富です。また、リコピンは脂溶性ですが、ビタミンEと異なって体には蓄積しません。ですから、ビタミンCのように3食ごとには補給するのが好ましいといえます。ただ、トマトは必ずドレッシングなど油性成分とともに食べる必要があります。また、トマトジュースではリコピンが摂れないことも忘れないでください。油性成分がなければ吸収されません。

5. 若々しく、瑞々しく=健康  リコピンEQのちから
リコピンEQ
というサプリメント(ウエルインデックス社、http://www.wellindex.co.jp)の企画開発に私も参加していますが、この企画では世界No1のリコピンエキスのLyc-O-Mato(リコピン複合カロテノイド)をベースとし、BOSCO社の高品質オリーブオイル、老化予防に役立つ還元型コエンザイムQ10(カネカ社の世界No1成分)、さらにトマト、大豆、オリーブオイルに含まれる天然ビタミンE(保健機能食品としての基準値を満たす配合)で設計されているのが特長です。何より、リコピンの機能を生かすサプリメントとして設計していますので、余計な原料や添加物は配合していません。このことはリコピンサプリメントの設計で非常に大切なのです。リコピンだけ配合しても、オリーブオイル(油脂)がなく、吸収されなければリコピンの機能は生かされないのです。さらに、リコピンの吸収を妨げるような原料が配合された擬似リコピンサプリメントもあって、私も心を痛めているわけですが、サプリメントでは製品設計がもっとも重要であることを知っていただきたいわけです。多原料、多成分のサプリメントは、そのほとんどが製品設計を考えたサプリメントといえないからです。十分に注意してください。
リコピンEQはリコピン、オリーブオイル、コエンザイムQ10、ビタミンE、4つの天然機能成分をゴールデンルール(黄金律)に従って設計しています。そのため、しっかり吸収され、酸化ストレスの防御にも役立ちますいずれも抗酸化力をもった高品質な天然成分であり、国内のGMP認証工場で生産され、安全、安心できるサプリメントに仕上がっています。
リコピンEQは、何を目的に摂るのかわからないサプリメントとは異なり、若々しさ、瑞々しさを維持する=健康を維持することを目的に設計されている天然素材のサプリメントです。現代社会は活性酸素の被害(酸化ストレス)が拡大していますので、日常生活ではいつも「抗酸化」ということを忘れずにいたいものです。
                                           
(第22回 完)
posted by 高原裕一 at 22:48| サプリメント&健康食品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月15日

第13回 リコピンフォーラム 「リコピンサプリを選ぶ(3)−製品評価」

第13回 『 リコピンサプリを選ぶ(3)―製品評価 』

前回はリコピンサプリメントを選ぶポイントを解説しましたが、今回は製品情報サイトを参考にしてリコピンサプリメントを評価したいと思います。 1)製品設計と 2)情報提供の二つの視点から評価します。前回の選ぶポイントとあわせてご覧いただくと理解が深まると思います。

1. 製品設計−主原料@リコピン Aオリーブオイル B副原料 C添加物 D形状
【評価ポイント】
@主原料と配合量を評価します。20ポイントは主原料としてではなく、配合されただけの製品です。
Aオリーブオイル(油脂)の配合と量を評価します。0ポイントは配合されていないことを示します。
Bリコピンサプリとしての製品設計、リコピンの機能を高める副原料の配合を評価します。
C添加物は使用されている種類を評価します。
D形状がソフトカプセル(SC)かどうか、ソフトカプセル100、錠剤10で評価します。形状はリコピンサプリに必須の油脂(オリーブ油)を配合しているかに関わります。
表1はブルーの網掛けが80ポイント以上、イエローの網掛けが20ポイント以下です。

リコピンサプリメントは、リコピン(天然カロテノイド)の優れた機能を摂るための製品設計」がもっとも大切です。そのため、まず主原料がリコピンで、リコピンの吸収を高めるオリーブ油(油脂)の配合が必須(黄金律)となります。また、形状ではオリーブ油が常温で液体のため(融点が低い)、錠剤では製品設計できず、ソフトカプセルを用いる必要があります
リコピンEQとリコピンVE、CoQ10&リコピンの3製品は、主原料がリコピンとオリーブ油、さらにビタミンEを配合し、ソフトカプセルで製品設計されているのが共通であり、リコピンサプリメントの「黄金律(ゴールデンルール)」に従っていることがすぐにわかります。特に、リコピンEQの製品設計はリコピンの活性を高めるファミリー成分、フィトエン・フィトフルエン(いずれもカロテノイド成分)やビタミンEなどを含んだ天然トマト成分Lyc-O-Matoリコピンを採用し、リコピンの機能を高める工夫がされていることがわかります。また、リコピンEQとCoQ10&リコピンでは、ダイエットに大切なエネルギー代謝を高めるコエンザイムQ10が配合されているのが共通しています。
こうした製品設計からわかるように、リコピンサプリメントといえる製品はそれほど多くありません。リコピンサプリとして設計されていないデキストリンなどの繊維質成分(デンプン)を主原料とし、錠剤で設計されている「デンプン系サプリメント」がリコピンサプリメントかのように宣伝されており、消費者を混乱させています。こうした製品は、リコピンを配合しただけの製品であり、オリーブ油もありませんから、リコピンを摂るサプリメントではないことがわかります。
こうした錠剤サプリのうち、リコピン美活習慣に「植物油」が配合されています。ただ、これはリコピンVEに配合されたオリーブ油ではありません。おそらく錠剤でも適応できる飽和脂肪酸系(常温固形)油脂と思われます。もう一点、トマト13-oxo-ODAという製品の原材料表示には疑義、不透明さがあります。これに関して 2.情報開示でお話します。
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2. 情報開示−@原材料 A成分 B配合量 C製品説明 D注意喚起
【評価ポイント】
@原材料が表示されているかどうか評価します。
A機能成分が表示されているかどうか評価します。20ポイントは一部表示です。
B機能成分の配合量が表示されているかどうか評価します。20ポイントは一部表示です。
C製品説明がわかりやすいかどうか評価します。20ポイントは主原料に関する説明がないものです。
D注意喚起では必要な注意情報が表示されているかどうか評価します。
表2はブルーの網掛けが80ポイント以上、イエローの網掛けが20ポイント以下です。

前回もお話しましたが、「製品情報は製品の一部」である、すなわち情報も
製品であるということです。これは、消費者が正しく製品を選ぶために正しい情報が提供(開示)される必要があるからです。この情報開示は、法律上の情報提供義務(表示義務)にとどまらず、自社製品について消費者にわかりやすく説明する姿勢が求められます。
原材料名はすべての製品で表示されています。注意喚起も多くで表示されていますが、2製品で表示がありません。一方、それ以外の製品情報に関しては、メーカーの情報開示姿勢に大きな差が見られます。
リコピンEQとリコピンVE、リコピン美活習慣の3製品は、消費者が選ぶための情報がほぼ表示されていますが、CoQ10&リコピンとトマト13-oxo-ODAでは、注意喚起情報がありません。また、13-oxo-ODAと生酵素とトマト、および錠剤系サプリでは(リコピン美活習慣を除き)、成分、配合量情報と製品説明がほとんど見当たりません。こうした企業の情報提供の姿勢は課題があるといえます。また、リコピン以外に多くの原材料が配合されている製品は「リコピンサプリとして、なぜその原材料が必要なのか」、「リコピンとどのような相乗・相加効果を期待しているのか」について説明がありません。さらに、原材料名の表示しかなく、成分の配合量がわからないことも大変気になり、これも問題があるといえるでしょう。
メーカーは自社製品を消費者が理解できるよう説明する義務があります。特に「デンプンサプリ」として設計されたと考えられる錠剤サプリ系は、リコピンよりデキストリンや麦芽糖、セルロースなどの主成分に関する情報が重要ですが、その説明はまったくありません。もっとも重要な情報がないわけですから、これでは消費者がこの製品を選ぶ(判断する)ことができません

また、トマト13-oxo-ODAという製品では、リコピンの情報より13-oxo-ODAのダイエット効果を説明しています。ところが、成分情報に13-oxo-ODAの表示(情報)はありません。原材料情報はリコピンエキス(Lyc-O-Mato)とサフラワーオイルが表示されていますが、13-oxo-ODAに関する情報はどこにもありません。ですから、「13-oxo-ODAが配合されているのかどうか疑わしい」わけです。リコピン美活習慣は、リコピンの美容効果を表示(宣伝)しつつも、激ヤセなど、やせる効果が期待できるわけではないという情報があります。このメーカーはトマトリコピンを研究していますので、美容とダイエット効果を表示(宣伝)する半面、良心(?)に従って情報提供しているようです。それ以外のメーカー情報はリコピン効果とはいえない「激ヤセ、〇kg痩せた」など、オーバートーク(宣伝)が目立ち、消費者が正しく選ぶための製品説明、情報はほとんどない、広告宣伝サイトになっています。
リコピンサプリといえるリコピンEQ、リコピンVEはほぼ満足できます。それ以外のリコピンダイエットと宣伝する(共通するのは偶然でしょうか)錠剤系サプリは製品の情報開示に課題があるといえます。ただ、リコピンVEと同じメーカーのリコピン美活習慣は満足できるレベルになっています。
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3. 総合評価(まとめ)
表3は
ブルーの網掛けが各400ポイント以上、イエローの網掛けが各300ポイント未満です。

リコピンサプリメントを正しく選ぶ二つの視点
があります。
まず、「リコピン(カロテノイド)の機能成分を正しく知る」ことが大切です。リコピンは天然成分ではもっとも強い抗酸化力(ビタミンEの100倍)をもつ天然機能成分であり、がん予防、生活習慣病予防に関する多くの研究報告があります。リコピンの抗酸化力は、紫外線が誘発する活性酸素(一重項酸素)でできるシミ、しわ、光老化などを予防し、それが美容・美肌・美白につながります。また、活性酸素によるコレステロール酸化(酸化LDL)を予防し脂質代謝を高め、正しいダイエット(便通改善、整腸ではありません)に役立ちます。しかし、「激ヤセ、〇ヶ月で△kg痩せた」などの効果はリコピンサプリには期待できません。錠剤サプリ群でリコピン美活習慣だけがそうした表現をしていないとお話しましたが、トマト専門メーカーとしてわかっているのでしょう。

二つめの視点は、「リコピンという機能成分を生かすための製品設計」
が重要であることです。
リコピンは脂溶性(油に溶けるが、水には溶けない)天然成分で、オリーブ油(油脂)を配合して設計することが必須(黄金律)です。ですから、デキストリンやコラーゲンを主原料にし、オリーブ油を配合しない錠剤系サプリをリコピンサプリと考えることはできないのです。リコピンを配合しただけのサプリは、リコピンサプリメントとして製品設計されていないということです。
こうした視点から、リコピンEQやリコピンVE、CoQ10&リコピンの3製品は、リコピン・オリーブオイル・ソフトカプセルというゴールデンルール(黄金律)に従って設計されている「リコピンサプリメント」であることがわかります。同時に、リコピンサプリとデキストリンサプリ、あるいはコラーゲンサプリの違いもわかると思います。ですから、サプリメントを摂る目的がリコピン成分なのか、デキストリンや麦芽糖などのデンプン成分なのか、コラーゲンなどのアミノ酸成分なのか、目的を自分で調べ、その目的にあうサプリメントを選ぶことが大切になるわけです。
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                                           (第13回 完)
posted by 高原裕一 at 02:34| サプリメント&健康食品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月12日

第12回 リコピンフォーラム 「リコピンサプリを選ぶ(3)−選ぶポイント」

第12回 『 リコピンサプリを選ぶ(3)−選ぶポイント 』

リコピンサプリメントの選び方について今回から2回にわたりポイントを解説します。1)から順番に読んでいくと、リコピンサプリメントの選び方がわかります

1. 主原料(主成分)がリコピン(トマトエキス)である
リコピンサプリメントは、主原料(主成分)をリコピンで製品設計することが基本です。主原料をリコピン以外で設計したサプリはリコピンサプリ(リコピンを摂るサプリ)ではありませんデキストリン(デンプン)やコラーゲンを主原料として設計したサプリにリコピンを加え、加えたリコピンの名称の製品もありますが、それは「リコピンサプリメント」といえません。

2. オリーブオイル(または同質油脂)が配合されている
リコピンサプリメントはリコピンの機能を健康維持に生かすことを目的に製品設計します。そのため、脂溶性成分であるリコピンの溶解、吸収を考え、必ずオリーブオイルを配合することが必須です。この油脂はオリーブオイルが好ましいのですが、不飽和脂肪酸系の良質油脂でもいいでしょう。

1)と2)はリコピンサプリメントの製品設計で必須要件(黄金律)です。いずれかが満たされない場合、リコピンサプリとはいえません。すなわち、リコピン(天然カロテノイド)の機能を生かす目的で設計されたサプリメントではない」ということです。1)と2)は、リコピンサプリの製品設計でセットとなる主原料といえます。

3. リコピンの機能を高める副原料(副成分)が配合されている
リコピンを主原料としたリコピンサプリで、リコピンの機能を高め、補完するのが副原料
です。ですから、副原料はリコピンの機能や相乗効果を高める材料が選ばれます。サプリのなかに主原料のリコピンの機能と関係しない副原料(成分)を配合している製品もありますが、リコピンサプリメントの製品設計としてはきわめて疑問だといえます。
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4. リコピンの性質を考えた形状設計(ソフトカプセル)である
リコピンサプリは固形形状の錠剤では製品化できません。 2)でリコピンサプリはオリーブオイルの配合が必須であるというお話をしましたが、錠剤ではオリーブオイルを配合できませんので、リコピンサプリはソフトカプセル形状で設計することが必然となりますですから、脂溶性成分のリコピンとオリーブオイルをセットで配合するためにソフトカプセルで設計する−黄金律であることを知っておきたいことです

5. 添加物は、何が、どれだけ使われているか
リコピンサプリに限らずですが(薬でも)、配合成分の安定性、品質維持を目的に配合するのが食品添加物です。ただ、添加物の種類によって成分の溶解を妨げたり、吸収を遅らせたり、変性させたり、アレルギー性があったりします。そのため、成分はもちろん、配合されている食品添加物の特性を知って選ぶことも大切になります。ここでは、日本食品添加物協会の情報サイト(http://www.jafa.gr.jp/)をご紹介しますのでぜひ利用してください。

6. メーカーが、責任をもって情報提供している
「製品の情報は製品と一体」
です。なぜなら、消費者はメーカーが提供している製品情報を信頼して選ぶのが一般ですから、メーカーが責任ある情報を提供することが義務になります。製品と情報が一体で消費者に提供されること」が必要で、情報提供に関しては法律(JAS法・食品衛生法・健康増進法・景品表示法など)でメーカーに情報提供義務が課されています。また、製品ラベルに表示された情報は実際に手元に届くまで消費者にはわかりません。そのため、メーカーは情報サイトなどを通じ、消費者に情報提供する義務があるのですところが、メーカーの情報サイトは広告宣伝だけ、肝心の製品情報がないサイトがあるわけです。そうした広告宣伝だけ、製品情報がないメーカーの製品は購入しないのが無難です。

7. 情報サイトに製品を選ぶ情報が掲載されている
6にも関連し、食品は(サプリメントも)法律で原材料名や添加物、賞味期限、保存方法、栄養成分などの情報提供が定められ、製品ラベルなどに表示されます。通信販売は消費者が実際に製品にふれて(見て)選ぶことがありませんので、メーカーは消費者が正しく判断できる情報を提供し、説明する義務があります特に、主原料として「デキストリン」や「コラーゲン」で設計した「疑似リコピン系サプリ」では、肝心の主原料に関する成分情報が見受けられません。なお、景品表示法は虚偽広告・誇大表示、消費者を誤認させる情報や広告宣伝を禁止しています。

以上、他のサプリメント選びでも共通する大切なポイントを含んでいます。自分でも原材料や成分、添加物などをよく確認し、目的にあった、安全で安心できるサプリメントを選ぶようにしましょう。何より、健康のために摂る食品(栄養補助食品・健康食品)です。選ぶときは十分注意したいものです。
                                          (第12回 完)
posted by 高原裕一 at 12:51| サプリメント&健康食品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月10日

第11回 リコピンフォーラム 「リコピンサプリを選ぶ(2)−製品情報を知るB」

第11回 『リコピンサプリを選ぶ(2)−製品情報を知るB 』

リコピン系サプリメントには、リコピンが配合されていてもリコピンそのものでなく、他の配合成分との相乗効果を期待して製品設計されるサプリメントがあります。ここでは、情報サイトからそうした製品を俯瞰します。

1. リコピン美活習慣
リコピンVEの製品がある会社が女性を対象に設計したサプリメントのようです。この製品はリコピンの名称が冠されていますが、夜スリムトマ美ちゃんやトマピンなどと同様、「リコピンサプリ」としてではなく、コラーゲンサプリとして設計され、そこにリコピンも加えただけという美容サプリメントとして宣伝されています。
さて、原材料表示では、主原料となっているコラーゲンペプチドが圧倒的配合量(1,000mg)であり、このサプリがリコピンVEとは異なった「コラーゲンサプリ」であることがわかります。コラーゲンペプチド(1,000mg)、大豆胚芽抽出物(大豆イソフラボン15mg)、ビタミンE含有植物油、結晶セルロース、ビタミンC、トマトリコピン(15mg)、ショ糖脂肪酸エステル、微粒酸化ケイ素、ヒアルロン酸(5mg)、加工デンプン、グァーガム(一部ゼラチンを含む)が原材料で、アレルギー表示対象原料は大豆、ゼラチンとされています。()は成分量です。
コラーゲンはたんぱく質(アミノ酸)です。「私たちの体はたんぱく質と核酸でできている」、そう言った科学者がいますが、体をつくる大切な栄養素がアミノ酸(たんぱく質)です。

この製品はコラーゲンを主体に設計されているサプリですが、結晶セルロースや加工デンプンなどの繊維質成分を配合し、油脂は「オリーブオイルではなくビタミンE含有植物油」であるなど、前回のフォーラムでリコピンサプリの草分けと表現したリコピンVEとは製品設計が大きく異なっていることがわかります。
このように、この製品はリコピンVEのような「リコピンサプリ」としてでなく、「コラーゲンサプリ」として製品設計されているのですが、製品名にコラーゲンを冠さず、リコピンを冠したというのは夜スリムトマ美ちゃん同様、消費者の判断を歪めることにつながりかねず、きわめて問題だといえます。トマト食品メーカーのこうした情報提供の姿勢は改善が必要だといえるでしょう。
この製品は、夜スリムトマ美ちゃんやトマピンの主原料であるデキストリンをコラーゲンに変えた「コラーゲンサプリ」として考えることが適切であり、やはり同様に「整腸・便通改善」を目的とするダイエット系サプリと考える必要があります。ですから、リコピンサプリとして分類はできません。
製品情報は基本的に開示されていますが、一部にリコピンVEのようには明確ではないところがあります。なお、リコピンVEに配合された油脂はオリーブオイルですが、この製品は「植物油」とだけ表示されていますから、油脂の質が落ちていると思われます。油脂を「△△植物油」とだけ表示するのは、消費者にその原料を明らかにしたくないわけですから、そのほとんどは低質油脂と考えてもいいでしょう。また、主原料のコラーゲンペプチドに関する詳しい説明は見当たりません。夜スリムトマ美ちゃんなどと同様、消費者への情報提供のあり方には改善が必要です。
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2. リコビオ
まず、コラーゲン・還元麦芽糖水飴・ケフィアパウダー・L-シトルリン・乳酸菌(殺菌)・クラチャイダム・トマトリコピン・粉末セルロース・カラメル色素・ゼラニウムディエルシアナム抽出物・二酸化ケイ素・ステアリン酸カルシウム・ビタミンB1・B2・B6・シェラックが原材料として表示されています。そして、ビタミンB1/B2/B6が栄養基準値を満たす配合量で設計され、この製品は栄養機能食品とされています。
この製品は、原材料の初めにコラーゲン・還元麦芽糖と表示されており、「リコピンサプリ」として製品設計されたわけではないことを示しています。リコピンの吸収を高めるために必要なオリーブオイルは配合されていません。トマトサプリリコビオという言葉で宣伝されていますが、選ぶときには「コラーゲンサプリ」であることを理解して選ぶことが大切です。
こだわる女性の美スリムサプリ、リコピン×乳酸菌×コラーゲン×ブラックジンジャー(黒しょうが)と宣伝されていますが、原材料の配合量がわからないことは、夜スリムトマ美ちゃんなどと同様で、さらに成分の詳しい説明もありません。
このサプリメントは、コラーゲンや麦芽糖、乳酸菌、シトルリンなど、繊維質成分やアミノ酸によるダイエット効果を期待して設計されていることはわかると思います。リコピンが配合されていても、肝心の油脂(オリーブオイル)がありませんから、あまり機能的な意味はないともいえるでしょう。情報サイトは原材料に関する情報が不足し、この製品を「選ぶための情報がない情報サイト」になっています。この製品も「コラーゲンサプリ」ではなく、「リコピンサプリ」の言葉で宣伝されていますが、やはり消費者に対する情報提供のあり方は改善が必要だと思われます。


3. トマトのちから
この製品はリコピンサプリではありませんが、トマトの果皮に含まれる「ナリンゲニンカルコン」という、ポリフェノール成分をサプリメントにしたという製品です。トマト成分のポリフェノール(水溶性成分)というのは、リコピンなどのカロテノイド(脂溶性成分)と異なり、新鮮であり、ここであわせてご紹介したいと思います。
情報サイトに、この成分がトマトの果皮に含まれる成分で、果皮を捨ててしまうジュースやケチャップで摂ることができずトマトの厚い果皮が外からの刺激や攻撃から守っている成分とされ、「この製品もトマトの果皮と同じように外からの刺激や攻撃から守ってくれる成分です」(開発担当:芳村峰花さん)と書かれています。
ほとんど意味のわからない表現なので、問題はありますが、なんとなくよさそうなイメージだけはあります。トマトのポリフェノール成分を生かした製品設計に期待し、「ナリンゲニンカルコンの成分情報」を読むために「栄養成分アレルギー表示」をクリックしてみましたが、そのページは現れません。結局、ここに書いたこと以外の製品情報はありません
大変残念なことで、このサプリを「選ぶための情報がない情報サイト」になっていました。一方、夜スリムトマ美ちゃんやトマピン、リコピン美活習慣などのように、製品設計と異なる宣伝広告はありません。情報不足を解決する必要がありますが、今後はトマト成分のポリフェノール成分がカロテノイド成分のように評価されるのかもしれません。
                                        (第11回 完)
posted by 高原裕一 at 19:15| サプリメント&健康食品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月09日

第10回 リコピンフォーラム 「リコピンサプリを選ぶ(2)−製品情報を知るA』

第10回 『 リコピンサプリを選ぶ(2)−製品情報を知るA 』

がんや脂質代謝異常症など、生活習慣病を予防するトマトやスイカの天然カロテノイド成分、リコピンを主原料として製品設計されるリコピンサプリメントは、 リコピンの吸収を高めるオリーブオイル(油脂)の配合が必須(黄金律)です。前回に引き続き、製品設計や原材料情報、成分情報をもとにリコピンサプリを俯瞰したいと思います。

1. リコピンVE
この製品は、リコピンサプリメントの草分けともいえる製品です。ビタミンEを20mg配合し、栄養機能食品(ビタミンE)としているのが特長で、製品名は「リコピン・ビタミンE含有食品」です。原材料情報はオリーブオイル・ビタミンE含有植物油・ゼラチン・トマトリコピン・グリセリン・乳化剤(大豆を含む)とあり、さらに成分情報は栄養成分表示に加え、リコピン20mg、ビタミンE が栄養素等表示基準値(8mg)を超える20mgが配合されていること、アレルギー表示対象原料も表示されています。
こうして、製品設計に関する情報が情報サイトに提供されていることが、いわば「デンプンサプリ」を「リコピンサプリ」と宣伝している情報サイトと基本的に異なっています。メーカーが責任をもって提供する情報サイトで、この製品がオリーブオイルとビタミンE、リコピンを主原料とし、黄金律(ゴールデンルール)に従って製品設計されたリコピンサプリであることが理解できるわけです。
一方、激ヤセ」とか、「Before&Afterなどの写真」はこの情報サイトにはなく、また、トマト成分の研究情報がトマト大学というサイトにまとめられていますが、そこにもそうした研究報告はありません。このことは、いわば「デンプンサプリ」に配合されているリコピンには激ヤセ効果があって、この製品にはそうした効果がないということでしょうか。もちろん、そうではありません。リコピンが脂質代謝を高めるという
研究報告はありますが、激ヤセ」と表現できる研究結果はないわけです。ですから、消費者に誤解を与える類似表現をしていないわけです。

なお、ゼラチンはソフトカプセル(被包剤)の成分原料です。この製品は、リコピンの機能を高めるために必須のオリーブオイルが配合され、リコピンサプリとして正しく製品設計されていることがわかります。このように、選ぶために必要な情報、製品設計の情報がきちんと表示されています。もし言うなら、この製品の主原料の一つであるオリーブオイルの配合量が表示されていればもっとわかりやすいでしょう。オリーブオイル(オレイン酸)はこのサプリで必須の栄養機能成分だからです
このように、消費者が選ぶ(判断する)ために必要な情報をきちんと提供している情報サイトがあるわけです。ですから、リコピンサプリを選ぶための情報サイトのように見せかけて、そこに選ぶための情報がない(開示されていない)というサイトの奇妙さを理解できることと思います。

2. リコピンEQ
この製品はリコピンとオリーブオイル、ビタミンE、還元型コエンザイムQ10を主原料として製品設計されたことが情報サイトでわかります。この製品設計はリコピンVEと似ていますが、コエンザイムQ10を配合していることが異なります。原材料表示はトマト抽出エキス(リコピン含有)・ゼラチン・還元型コエンザイムQ10(ユビキノール)・オリーブオイル・グリセリン・カラメル色素・ミツロウ・乳化剤・ビタミンEとされ、製品名は「トマトリコピン含有食品」です。
さらに製品情報ページには成分情報が開示され、Lyc-O-Matoリコピン20mgのほか、フィトエン、フィトフルエンなどのカロテノイド成分6mg、ビタミンE 10mg、オリーブオイル30mgを配合し、やはり黄金律(ゴールデンルール)に従って製品設計されたことがわかると思います。オリーブオイルの配合量もきちんと表示されています。
Lyc-O-Matoリコピンは世界の食品会社でもっとも信頼されているリコピン(デルモンテ社、スターバックス社など)ですが、ヤセなどの表示(宣伝)がないのはリコピンVEと同様です。Lyc-O-Matoリコピンは世界最大のリコピンメーカー(ライコレッド社)の研究で生まれた、リコピンを活かす複合天然カロテノイド成分です。
さて、この製品は還元型コエンザイムQ10を配合していますコエンザイムQ10は体内でも産生されますが、エイジング(加齢)で減少していくビタミン類似成分です(ビタミンQともよぶ)。コエンザイムQ10は疲労と老化に関わるため、エネルギー産生やエネルギー代謝を維持することを目的に配合されているわけです。
リコピンは天然食品でもっとも強い抗酸化力(β-カロテンの2倍以上、ビタミンEの100倍以上)がありますが、コエンザイムQ10も脂溶性・水溶性の両者の活性酸素を中和・消去する抗酸化成分です。特に、この製品に配合されたコエンザイムQ10は、旧来の酸化型でなく、最先端の還元型のため体内で機能を発揮します。また、コエンザイムQ10は発酵によって生みだされる天然の成分です。
ただ、配合されているビタミンE(10mg)はもう少し配合量を高めてもいいかもしれません。ビタミンEを一日8mg以上配合する製品は栄養機能食品として認められますので、この製品も栄養機能食品と考えてもいいでしょう。栄養機能食品に関しては、最大手のサプリメントメーカーもビタミンEを55mg配合している製品を栄養機能食品とは表示していません(栄養補助食品)。栄養機能食品表示は定められた基準値を満たした場合、届け出によって表示できますが表示はメーカーの任意です。
このように、リコピンEQはリコピンサプリメントとしてリコピンの吸収を高めるオリーブオイルがしっかり配合され、還元型コエンザイムQ10とビタミンEを加えて製品設計されています。リコピンVEと同様、リコピンとビタミン系サプリ(コエンザイムQ10はビタミン系成分)といえます消費者が選ぶ(判断する)ための製品情報もわかりやすく表示されています。
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3. トマト13-oxo-ODA
この製品にはリコピンの名称はなく、京大農学研究科・河田照雄教授らの研究グループが2012年2月に発表した、トマト成分13-oxo-ODAをブランド名に冠し、製品名は「トマト抽出(カロテノイド)加工食品」です。リコピンの名称は大きく表示されていませんが、原材料はサフラワーオイル・ゼラチン・トマトリコピン・グリセリン・ミツロウと表示されていて、栄養成分表示ではナトリウム表示の後、カリウム0.3mg、鉄0.1mgと表示があります。
成分表示に関連しては、「トマトジュース50本分と同様の13-oxo-ODAを含有、原料に使われているリコピンリッチには100g中20mgも含まれています」
という情報があります。また、この製品もリコピンEQと同様に、Lyc-O-Matoリコピンを主原料で設計され、Lyc-O-Matoリコピンの抗酸化力もほかのリコピン成分と比較し、グラフで掲載されています。この製品に配合された油脂はオリーブオイルではなくサフラワーオイルであることが表示されていますが、この製品の主原料であるLyc-O-Matoリコピンの副成分(フィトエン・フィトフルエン)や、ブランド名にした13-oxo-ODAの成分情報がどこにも見当たりません。
この製品名(ブランド名)の13-oxo-ODAについてはこのフォーラムで解説しました(第4回)が、この13-oxo-ODAというトマト成分は京大・河田教授らによって発見され、脂質代謝を高めることが動物実験(マウス)で明らかにされた成分です。13-oxo-ODAは脂溶性成分(脂肪酸)で、リコピンとは別のトマト成分(脂肪酸)です。この製品の情報サイトには13-oxo-ODAの河田教授らの研究が紹介され、ライコレッド社等の臨床治験を元に数多く研究が進められていますと書いてありますが、13-oxo-ODAを成分とした表示や成分情報そのものもなく、この製品に配合されているのかどうか疑問が残ります。
ところが、「
わたし、最近太ったかも・・・今話題の成分13-oxo-ODAがダイエットをサポート」と、女性の写真とともに宣伝されています。そのため、成分情報と宣伝広告に不一致がある情報サイトになっています。
この製品に13-oxo-ODAというトマト成分が配合されているのでしょうか。配合されていれば成分表示されるわけですが、何か他の原因や特別な理由があるのか、それも情報サイトからはわかりません。

4. CoQ10&リコピン
リコピン、オリーブオイルを主原料に、CoQ10(コエンザイムQ10)が配合されたリコピンサプリメントです。このサプリはリコピンEQに近い考え方で設計されているのがわかります。原材料では、オリーブオイル・トマト濃縮エキス(リコピン含有)・コエンザイムQ10・ゼラチン・ミツロウ・グリセリン・ビタミンE・カラメル色素・環状オリゴ糖と表示され、栄養成分と成分情報にはコエンザイムQ10 6mg、リコピン 8mgと表示されています。オリーブオイルの配合量は表示されていませんが、黄金律(ゴールデンルール)に従って設計された製品であることがわかります。また、ビタミンE は30mgと表示され、リコピンVE(20mg)、リコピンEQ(10mg)と同様、栄養機能食品の基準値8mgは超えていますが、栄養機能食品とされていません。
ただ、リコピンの多くの研究報告で一日摂取量を15mg〜20mgとされるリコピンの配合量(8mg)やコエンザイムQ10の配合量(6mg)が少ないこと、 コエンザイムQ10も旧来の酸化型だと思われること(還元型の表示がありません)などから、この製品設計がやや古い基準であることは否めません。また、この製品もリコピンVE、リコピンEQと同様、リコピンとビタミン系のサプリメントといっていいでしょう。
情報サイトは非常にシンプルですが、消費者が選ぶために必要な情報は提供されています。ただ、注意喚起情報がありません。

5. リコピンサプリの黄金律(ゴールデンルール)
前回の「デキストリンを主成分にした疑似リコピンサプリ」と、今回の「リコピンを主成分とするリコピンサプリ」には大きな違いが二つあります。
一つは、製品設計です。「リコピン系サプリ」は疑似リコピンサプリであり、デキストリンや麦芽糖を主原料に他に多くの副原料が配合されています。一方、「ホンモノのリコピンサプリ」は、リコピンとオリーブオイルを主原料(主成分)に、他に配合する副原料も少なく、その副原料はリコピンの機能を高めるために配合されることが共通します。ですから、消費者の視点から、デキストリンや麦芽糖などを主原料とする「リコピン系サプリ」を「リコピンサプリ」と表示したり、宣伝するのが妥当なのかどうか、製品を選ぶときの誤解や混乱を引き起こすことが懸念されています。
二つめは、消費者が製品を選ぶための製品情報の質です。デキストリンを主原料とする「疑似リコピンサプリ」では、その情報サイトに主原料(主成分)のはずのデキストリンなど情報、説明が見当たりません。さらに、その他の副原料が多いこと、そのうちリコピンだけ特異的情報(激ヤセなどの宣伝)が多くなっていて問題があります。「リコピンサプリ」は主原料であるリコピンの情報提供があること、副原料は少なく、成分情報の説明もきちんとされているなど、デキストリンや麦芽糖を主原料とする疑似リコピンサプリと情報の質が異なっています。リコピンだけを配合しても意味はなく、消費者を混乱させていることが問題です。

このように、リコピンサプリ」は、リコピンの機能を生かす製品設計(黄金律)がされています。ですから、リコピンサプリメントにはオリーブオイルが必ず配合されているのです。選ぶときには天然カロテノイド成分、リコピンの機能を生かしたいのか、デキストリンなどデンプン成分、繊維質の機能を生かしたいのかという違いを意識する必要があります。リコピンという名称や宣伝だけでなく、目的をよく考え、適切な判断が必要です。何より、健康食品やサプリメントは、毎日の食事と同じ「食品」であることを忘れないようにしたいものです。
                                     
   (第10回 完)

posted by 高原裕一 at 14:21| サプリメント&健康食品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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