2014年02月23日

第29回 リコピンフォーラム 「リコピンダイエット−不当表示広告と情報提供」

第29回 『 リコピンダイエット−不当表示広告と情報提供 』

「東京くらしねっと」
(東京都消費者生活総合センター)という生活情報誌があり、2月号は「私たちのくらしと景品表示法」の特集です。今回、ホテル・レストランの食材偽装事件、ダイエットサプリメントの不当表示事件に関連し、この景品表示法について考えたいと思います。


1. 消費者庁の行政処分『 寝ている間に勝手にダイエット 』 −不当表示
 
昨年12月5日、消費者庁は 『寝ている間に勝手にダイエット』 と宣伝広告したダイエットサプリ(夜スリムトマ美ちゃん)の販売企業に対し、『@実際より著しく優良であると示すもので、景品表示法に違反することを一般消費者に周知徹底することA再発防止策を講じ、役員および従業員に周知徹底すること。B今後、合理的根拠もなく同様の宣伝広告は行わないこと』という、大変厳しい措置命令(行政処分)を出しました。措置命令は行政処分で、行政指導より厳しい警告となります。
この企業ではデンプン(デキストリンなど)を主成分とするサプリメントにリコピンを配合し、デンプンサプリとしてでなく、リコピンサプリとして消費者に広告宣伝し、「夜寝る前に飲めば痩せる」と合理的根拠もなく表示していたわけです。このフォーラムでも指摘していましたが、この不当表示への改善命令(行政処分)によって、この製品の設計と情報提供(宣伝広告)という二つの面からこのサプリメントの問題点が浮きぼりになりました
「ダイエット」は魔法の言葉ではなく、健康、ウエルネスと同様の意味をもつ言葉です。特に若い女性はダイエット=スマートになる・スタイルがよくなる・痩せるというように理解しがちですが、ダイエットはダイエタリー、すなわち「食生活を通じた健康づくり」という意味があることを改めて確認していただきたいと思うわけです。

第8回〜13回のリコピンフォーラムに詳説。このデンプン(デキストリン)サプリメント(夜スリムトマ美ちゃん)について第9回、第13回で解説、評価している。

2. 景品表示法−優良誤認表示 
景品表示法は消費者を保護するための法律です。日常、私たちは商品に表示されている情報を信頼して購入します。ですから、景品表示法はこの表示(情報)に、ウソ、過大表現などの消費者を騙すような表示を禁止しているのです。これは当然なのですが、しかし、今回のデンプンサプリ事件のように法に違反しても販売する企業があるわけです。
この表示は、商品を販売する企業が消費者を勧誘する宣伝広告やサービス、そして品質、機能など、業責任として消費者に伝え、正しく判断してもらうという役割があります。それに対し、「お客様の言葉」、あるいは「体験談」というのは、その商品に好意的な人の言葉であり、非好意的な人の言葉は掲載されないわけです。ですから、その情報には公平さ、客観性がありません。企業に都合のよい情報だけを流すわけですから、宣伝広告と同じです。
今回のデンプンサプリ(夜スリムトマ美ちゃん)は「優良誤認表示」に該当し、もっとも違反の程度が重いわけです。これは、実際の品質より著しく優良と表示した情報(宣伝広告)が事実ではないこと、その事実ではない情報を消費者に提供(宣伝広告)し、販売していたとされたわけです。
健康食品や医薬品の情報というのは、使用原材料名だけでなく、成分や期待される効果、安全性、学術情報などを含んでいます。それは、冒頭に述べましたが、消費者が製品を買うときに判断する、意思決定するために必要な情報だからです。ですから、今回の命令で示されたように、根拠のない情報を事実かのように宣伝広告すると、消費者の判断、意思決定が歪められ、正しく判断できません。食品、医薬品ではそれが健康被害につながることもあります。すなわち、消費者がそうした健康被害にあわないよう、根拠のない情報を流さないように、消費者庁がこの企業に強く警告(命令;行政処分)したということです。
このダイエットサプリ(デンプンサプリ)事件を起こした企業の、こうしたお客様(消費者)への姿勢が、健康食品全体のイメージになる懸念もありますので、大変残念な事件だといわざるをえません。消費者として、健康のためにだからこそ、正しいサプリメント選びをしていただきたいと思うわけです。

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3. 有利誤認表示
「優良誤認表示」は、その表示を企業が意識的にか(故意)、間違ったかに関係なく、「表示自体」が不当表示なのかどうかが問題になります。それに対し、「有利誤認表示」は、誤認されるかどうかが不当表示の判断要件になっています。例えば、『冷凍食品、今だけ半額』と表示した商品コーナーに、冷凍食品以外の商品が混在しているなどが例示されます。これは消費者の勘違いや誤認を利用して販売することになりかねません。ただ、一般に誤認しないと判断できるときは不当表示にはなりません。
この他、二重価格表示も有利誤認表示となる場合があります。二重価格表示は私たちが日常よく目にしているわけですが、この場合、過去2ヶ月で1ヶ月以上実際に販売されていた価格なのかどうか調査し、判断されています。そうした事実もなく、いきなり「通常価格5,000円が2,500円」などと表示したときは有利誤認表示とされ、不当表示になります。

4. 食材偽装事件
大阪のホテルレストランから始まった食材偽装事件は、その後一流といわれるホテル、百貨店などのレストランでも同様であることが明らかになりました。車エビ⇒ブラックタイガー、九条ネギ⇒普通のネギ、牛ステーキ⇒牛脂を注入した加工肉という事実が明るみになりました。また、欧州産⇒中国産という産地表示の偽装も明らかになりました。これらは堂々と写真入りで表示していたりしますので驚きました。一般の人に見分けは難しいものですが、車エビと表示して勧誘し、実際はブラックタイガーをだすレストランでは消費者を騙しているといっていいでしょう。よほどの食通でなければ味覚で判別するのも難しいことや、車エビの価格を基本に料金設定していることもあるでしょう。レストラン側は偽装ではなく、「誤表示」であると弁明したりしましたが、車エビという表示、価格を信頼して注文していますので、これは詐欺といってもいいほどの出来事だと思われます。実際に、一部料金の返金がなされています。これらも不当表示(優良誤認表示)といえるわけです。

5. 宣伝広告と情報提供
一般に、宣伝広告というのは直接的に消費者を勧誘する、販売目的の情報です。ですから、購入してもらうための情報として加工され、つくられた情報です。今回のデンプンサプリ事件も同様ですが、美辞麗句、過大な飾り言葉が多用されることがあるわけです。それに対し、製品の情報提供は、直接的に販売目的でなく、加工された情報ではありません。景品表示法などの法に従って、商品の原材料や品質、産地、安全性など、ありのままの事実を消費者に伝える情報です。医薬品の情報は宣伝広告ではなく情報提供です。しかし、食品では医薬品ほど高い健康被害リスクが考えにくいため、宣伝広告が認められているわけです。
今回のリコピンダイエットをうたったデンプンサプリメント(夜スリムトマ美ちゃん)の場合は、情報提供がサイトの下部に小さく表示されていて、事実とは異なる宣伝広告を情報加工し、販売目的で過剰に発信していたわけです。私たちは宣伝広告でイメージをつくりあげることが多いのですが、特に、食品と医薬品の二つは口から体内に入るため、健康に直接的に関わります。ですから、宣伝広告より製品の情報提供が重要になります。しっかり読んで理解して購入するようにしたいものです。健康のために購入した食品で逆に健康被害にあうということがないよう、この製品情報には常日頃から留意することが何より大切なことです。
                                          (第29回 完)




posted by 高原裕一 at 13:51| サプリメント&健康食品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月07日

第28回 リコピンフォーラム 「リコピンの効果(心疾患・脳疾患の予防)」

第28回 『 リコピンの効果(心疾患・脳疾患の予防) 』

リコピンはトマトに含まれるカロテノイド成分です。これまで世界のさまざまな研究成果を報告してきましたが、最近フィンランドから報告されたリコピンの脳卒中(脳梗塞・脳出血)予防効果について動脈硬化との関連でお話したいと思います。

1. 動脈硬化と心疾患・脳疾患
まず、高血圧症という疾患は心疾患・脳疾患イベントの発症リスク(喫煙とほぼ同じリスク)です
が、特に、血管内皮の粥状化を促進し、動脈硬化を進展させます。また、第4回フォーラムでもお話しましたが、「エネルギーの過剰摂取」 と 「エネルギーの消費不足(運動不足)」 が原因のメタボリックシンドロームは @脂質代謝異常(コレステロール異常血症) A高血圧 B糖代謝異常(糖尿病) C肥満を誘発し、心臓疾患、脳疾患のイベントを高める非常に危険度の高い症候群です。そして、@〜CはシンドロームX(エックス)あるいは「死の四重奏」とよばれ、これら危険因子が重なるほど 「相乗的に心疾患、脳疾患のイベント発症の危険性を高める」ことがわかっています。
このうち、@脂質代謝異常(高LDL血症、低HDL血症・高トリグリセリド血症)、A高血圧、B糖代謝異常(糖尿病)を放置していると、血管内皮で動脈硬化が促進されますので特に注意が必要です。動脈硬化は、心臓の冠状動脈で心筋梗塞、脳動脈で脳卒中(脳梗塞・脳出血)という、生命に関わるイベントにつながることが多く、その管理が重要です。特に血管内皮の脂質代謝の低下は、血管内皮の粥状化、マクロファージの泡沫化、アテローム性動脈硬化を促進し、修復できなくなります。そうなると、動脈硬化は確実に進展します。

2. フィンランド大学の研究報告
さて、動脈硬化による脳卒中の発症に関連して、フィンランド大学からリコピンの血中濃度と脳卒中(脳梗塞・脳出血)のリスク予防効果に関する研究報告がありました。
この研究は46歳〜65歳までの1,031人の血中リコピン濃度を測定し、12年追跡調査したものです。12年間に脳卒中を発症した人は全体で67人、この67人は血中のリコピン濃度が低いことがわかりました。また、リコピン濃度が平均より高いグループ(259人)は発症率が4%(11人)リコピン濃度が平均より低いグループ(258人)は発症率が10%(25人)でした。この結果から、日常の食生活との関連が指摘されていますが、脳卒中の発症率に2倍以上の違いがあるわけです。食生活での野菜や果実の摂取が脳卒中リスクを下げるといわれてきましたが、この研究でもそれが裏付けられたと Jouni Karppi 教授は語っています。
ただ、リコピンを摂るのにトマトジュースが手軽とは考えないでください。トマトジュースにリコピンは含まれますが、オリーブオイルやドレッシング(油脂)がなければ吸収されません。植物のカロテノイド成分はオリーブオイルなど油脂と一緒に摂ることで吸収される脂溶性成分だからです。それがリコピンの摂取でもっとも大切な視点です。ですから、トマトジュースは喉の潤いを満たせても、リコピンはほとんど摂ることができないわけです。

3. 今、地中海料理が推奨される
さて、このフォーラムも推奨してきましたが、地中海料理が今世界的に推奨されています。地中海沿岸はオリーブオイルの主産地(世界の70%)ですが、そのオリーブオイルをベースとする料理が地中海料理のエッセンスです。代表的な地中海料理はオリーブオイルとトマトなどの野菜、
魚介を組み合わせた料理です。それがパスタであったり、トマト鍋であったりしますが、オリーブオイルとトマトが必ず入った組み合わせ料理であるのがポイントです。

米国では中西部と東北部では心疾患、脳疾患のイベント発症率に差があることをこのフォーラムでも報告しました。中西部はメキシコ移民が多いことからメキシコ料理の多い地域であることが関係しているそうです。メキシコは、南米アンデスで生まれたトマトが初めて伝播した国で、現在でもトマトの生産量の多い国(世界の2%)です。地中海料理によく似た、トマトベースのメキシコ料理は地中海料理と共通しているからでしょう。

日本も、野菜や山菜、お肉や魚介類などを組み合わせた料理
が昔は多かったと思います。近年では、欧米的食生活の影響もあり、一点料理が多くなりました。お隣の韓国料理は地中海料理に似ていると思います。一点レシピより、野菜とお肉、魚介などを組み合わせた料理が多い国です。どうも、野菜だけ、お肉だけ、魚介類だけ、乳製品だけという一点レシピより、野菜とお肉、魚介類などを組み合わせた料理が健康にいいようです。お腹に入ると同じでしょうか。どうもそこには違いがありそうです。
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4. コレステロールと生命活動
さて、肥満(特に、内臓脂肪肥満)は血圧やトリグリセリド(中性脂肪)、血糖値を高め、メタボリックシンドロームを引き起こします。そして、高血圧症、脂質代謝異常、糖尿病などが動脈硬化を促進する最大原因になります。脂質代謝はそのなかで重要な指標です。脂質はHDLC(善玉コレステロール)、LDLC(悪玉コレステロール)、中性脂肪(トリグリセリド)があります。HDLCは全身で余分となったコレステロールを肝臓に戻し、LDLCは逆に肝臓から全身に運んでいます。運ぶ臓器は血管です。コレステロールは細胞(細胞壁)を保つために必須で、さらにホルモン(ステロイド・性ホルモンなど)をつくったり、ビタミンDをつくったり、胆汁酸をつくったりと、重要な生命活動を担っています。現在は、コレステロールの量よりもバランスが重視されるようになっています。
総コレステロールは240mgが世界のコンセンサスです(ただ、日本動脈硬化学会は220mgとし、批判があります)。問題はバランスです。特に、HDLCは総コレステロールの20%で維持することが大切です。また、中性脂肪はエネルギーに変わる脂肪ですが、過剰になると内臓脂肪、内臓肥満を助長し、HDLCや脂質代謝を低下させ、動脈硬化を促進することがわかっています。
コレステロールのほとんど(75〜80%)は主に肝臓と皮膚で合成される内因性コレステロールです。食事から摂取する外因性コレステロールは20〜25%程度です。卵の黄身をコレステロールと考えていいでしょう。卵の黄身に含まれるコレステロールは200mg以上です。私たちが一日に必要なコレステロールが800mgですから、卵(黄身)は一日1個、あるいは2個までとされるわけです。コレステロールはたんぱく質とくっついて(リポたんぱく)血液(血漿)で全身の細胞に運ばれます。ただ、半分は胆汁酸(消化液)となって十二指腸に分泌されます。次にコレステロールが利用されているのは脳と神経です。脳循環や神経伝達にコレステロールが必要だからです。また、皮膚で太陽光によってビタミンDが合成されますが、その原料もコレステロールです。コレステロールは実に重要な生命活動を担っているのです。悪いばかりではありません。

5. 野菜の機能成分(栄養素)
さて、カロテノイド成分(リコピン・ルティン・アスタキサンチンなど)は脂質代謝を高めることがわかっています。ですから、リコピンは正しいダイエットに役立つといっていいわけです。ただ、そのリコピンが吸収されるために油脂(オリーブオイル)が必要です。これはビタミンも脂溶性ビタミンのA・D・E・Kは同様です。それに対し、ポリフェノール成分(カテキン・アントシアニン・イソフラボンなど)は水溶性であり、水に溶けて吸収されます。ビタミンでは水溶性のB・Cが同様です。そして、脂溶性成分は一日一回摂ればいいのですが、水溶性成分は一日に何度か摂る必要があることも覚えておいてください。ビタミンCは一回の摂取で3時間程度しか体内にありません。ですから、一日数回ビタミンCを補給する(お茶がもっとも簡便)必要があります。水溶性成分は水分に溶けるわけですから、水分と一緒に排泄されやすいのです。

ビタミン類は私たちの体で代謝、合成できませんので食物から摂る必要がある、ということを知っておいてください。その意味では、カロテノイドやポリフェノールなどの栄養機能成分もビタミン類と同じです。こうした「ビタミン・ミネラル類」は、私たちの体で生体機能の反応(生化学反応)を担っています。炭水化物やタンパク質など栄養素を分解、代謝したりするのは酵素(たんぱく質)ですが、その酵素反応をコントロールしているのがビタミン・ミネラルです。ですから、栄養を摂ってもビタミン・ミネラル類が不足していると栄養代謝が行われず、かえって健康を損なう結果にもつながることもあるわけです。肥満や高コレステロール血症、糖尿病や高血圧、がんなど、現代の国民病といえる病気の背景にこの問題があります。現代の食生活が、こうした生体反応を働かせるビタミンやミネラル、カロテノイドやポリフェノールなどが極端に不足していることをぜひ知っていただきたいと思います。現在は、野菜に含まれる栄養素(ビタミン・ミネラル類)が20年前の6割程度になっています。野菜を2倍摂るよう心がけたいものです。炭水化物や脂質、たんぱく質を代謝し、合成する酵素やビタミン類が不足していることに目を向けていただきたいと思っています。

6. リコピンの効果(心疾患・脳疾患の発症予防)
3回にわたってこのフォーラムでも報告しましたが、リコピン(ビタミン類カロテノイド成分)は、脂質代謝を調整し、血管内皮の粥状化や泡沫化、アテローム動脈硬化を予防する働きがあります。リコピンはもっとも強い抗酸化力をもつ栄養機能成分、活性酸素でも毒性の強い一重項酸素を消去(中和)し、細胞(細胞壁)を守ります。血漿に溶けて運ばれる血管内のリコピンは、その強力な抗酸化力でコレステロールの酸化を防いでいます。余分なコレステロール(特にLDLC)は酸化し、酸化LDLに変わって血管内皮を攻撃します。ですから、酸化しにくい食生活が血管の健康につながると知り、ビタミンCやビタミンE、カロテノイド成分など抗酸化力の強い栄養機能成分を摂ることが予防につながります。
血管ではコレステロールや酸素が一緒に全身の細胞に送られます。そのため、コレステロール(脂質)は活性酸素と結びつきやすく、酸化コレステロール(酸化LDL)が発生しやすいわけです。そして、酸化LDLは血液粘度を高めるため、血液はドロドロになり、流れにくくなって血栓を生じます。血栓は血管内皮を傷つけ、アテロームとなって沈着し、血管の弾力性を失わせます。そのような血管で血栓が起きやすい、それが心筋梗塞(心臓の冠状動脈)や脳梗塞(脳動脈)という生命危機につながるイベントを引き起こします。
リコピンは脂質代謝を高め、強い抗酸化力で血管内皮での酸化を予防します。それがリコピンの抗酸化力、活性酸素消去力です。リコピンによる予防効果はコレステロール(脂質)の代謝を高め、血液の粘度を下げてサラサラにし、血栓のできにくい血液にする働きです。その結果、アテローム性動脈硬化を予防し、イベント発症を予防するわけです。そして、リコピンがコレステロールの酸化を防ぐ働きこそリコピンのもっとも大きな特徴で、カロテノイドの抗酸化力といえるのです。毎日の食生活で抗酸化力が強いリコピンなど、カロテノイド成分を含む野菜をふんだんに摂ることが大切なのです。

*一重項酸素・・・細胞膜(壁)まで酸化してしまう、もっとも毒性が強い活性酸素。紫外線による日焼けは、紫外線によって一重項酸素をつくられる酸化といえる。一重項酸素を消去する機能成分はリコピン、ルティンなどのカロテノイドやビタミンA・Eなどの脂溶性ビタミン、エネルギー代謝でも重要な働きをしているコエンザイムQ10など。ポリフェノールやビタミンB・Cは水溶性成分のため、一重項酸素は消去できない。
                                   (第28回  完)

posted by 高原裕一 at 20:43| ダイエット&ウエルネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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